いじめっ子には愛の鎖を






さ……最悪だ。

完全に誤解された。

赤木さんを侮ってはいけない。

直球勝負が無理だと分かったから、変化球に変えたのだ。

それにしても、あたしの両親から攻めるなんてずるい!






「赤木さん……

さすがにそれはどうかと……」



言い辛そうに鮎川さんが告げ、



「セクハラで訴えられますよ」



岡部君は心底嫌そうに顔を歪めるが、



「君たちも黙りたまえ」



赤木節が響き渡る。




「君たちが僕をどう馬鹿にしようが関係ない。

僕は藤井さんを絶対に手に入れるのだ。

どんな汚い手を使っても!」





その言葉にぞっとした。


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