いじめっ子には愛の鎖を
強くて不敵な淳太君。
いじめっ子で性格が悪い淳太君。
そんな淳太君が、必死であたしに胸のうちを打ち明けてくれている。
あたしの目の前にいるのはいつもの淳太君ではなく、もっと弱くて人間味のある淳太君だった。
「桃華はまだ、俺の気持ちを完全には分かっていないと思う。
でも、一生かけて分からせてやる。
俺がどれだけお前を愛しているかということを」
その言葉に、ひたすら涙を流していた。