いじめっ子には愛の鎖を
9. いじめっ子と新たな一歩
次の日……
朝起きると、淳太君は出社した後だった。
そうだ、淳太君は今日、小林さんと外回りだったんだ。
色々準備もあるだろう。
仕事と分かっていながらも、胸がズキンとする。
昨日淳太君が必死に愛を伝えてくれたにも関わらず、嫉妬の気持ちでいっぱいのあたしは醜くて嫌な女だろう。
急いで朝食を食べ、身支度を済ませ、会社に向かった。
歩きながら昨日の出来事を思い出す。
昨日は赤木さんと夕食を食べ……
淳太君との関係を知られてしまった。
赤木さんと会うのも気まずいし、淳太君が営業部に飛ばされるかもしれない。
そんなことばかり考えてしまう。