いじめっ子には愛の鎖を







「おはようございます」




平静を装ってデスクに座ったあたしを迎えたのは、いつも通りコーヒーを持った赤木さんだった。




「藤井さん、おはよう」





赤木さんはいつものように、その苦いコーヒーをあたしの机に置いてくれる。

そんな赤木さんにビクビクしながらも、



「ありがとうございます」



礼を言う。

隣をちらりと見ると、淳太君は席を外しているようだ。

まさか、もう小林さんと……!?

嫌な予感があたしを襲った。


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