いじめっ子には愛の鎖を





「ヘタレ発言だけど、やっぱり緊張するな。

のび華の両親だもんな」



「淳太君でも緊張することがあるんだ」



「当たり前だ。

大切な娘をもらおうとしているんだから」



「……え!?」




思わず固まるあたしの背中に、優しく手を回す淳太君。

そして耳元で甘く囁いた。





「桃華はそう思わないのか?」




< 212 / 235 >

この作品をシェア

pagetop