いじめっ子には愛の鎖を
10. いじめっ子のけじめ
ー淳太sideー
俺は止まりそうな心臓を押さえ、桃華の家の前に立っていた。
我ながら馬鹿だと思う。
まだ、プロポーズさえしていないのに、こうやって桃華の実家に押しかけてしまって。
だが、赤木さんが桃華の両親に挨拶したと聞いて、居ても立っても居られなかったのだ。
桃華の恋人は俺だ。
そして、一生桃華と添い遂げたい。
そう、しっかり伝えようと思った。