いじめっ子には愛の鎖を




桃華よりも少しきつそうな顔だが、どこか桃華を思わせるその顔で彼は俺を見ていて。

ドクドクと胸は早鐘を打っていた。

そんな桃華の父親を見て、俺は背筋を伸ばし言葉を発していた。





「赤木が桃華さんとお付き合いをしていると言ったようですが、桃華さんとお付き合いをしているのは僕です。

結婚前提で付き合っています。

どうか……



桃華さんと結婚させてください」




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