いじめっ子には愛の鎖を





あたしは転がるようにベッドから飛び降り、急いで服を着る。

そして、震える声で淳太君に告げる。




「もう……二度としない」



「は?」



「あたしに触らないで!!」




そう言い残して、あたしは家を飛び出していた。




淳太君の帰国早々散々だ。

やっぱり、いじめっ子は一筋縄ではいかないのかもしれない。





走りながら、変わってしまった自分の身体を抱きしめる。

そして、身体の中に残る違和感と微かな痛みを感じた。

あたしの大切な初体験だった。

二十五年間温めた初体験をぶち壊して、挙げ句の果てにセクシー女優だ。

チャラい淳太君には分からないんだから!



< 26 / 235 >

この作品をシェア

pagetop