いじめっ子には愛の鎖を
あたしは転がるようにベッドから飛び降り、急いで服を着る。
そして、震える声で淳太君に告げる。
「もう……二度としない」
「は?」
「あたしに触らないで!!」
そう言い残して、あたしは家を飛び出していた。
淳太君の帰国早々散々だ。
やっぱり、いじめっ子は一筋縄ではいかないのかもしれない。
走りながら、変わってしまった自分の身体を抱きしめる。
そして、身体の中に残る違和感と微かな痛みを感じた。
あたしの大切な初体験だった。
二十五年間温めた初体験をぶち壊して、挙げ句の果てにセクシー女優だ。
チャラい淳太君には分からないんだから!