いじめっ子には愛の鎖を




さすが営業部だ……そして、ただならぬ女の予感満載だ。

彼女は淳太君と知り合いで、淳太君を呼び捨てにした。

まさか……まさか、あたしの一番会いたくない人でありませんように。




そう願うが、あたしの願いは呆気なく終わる。





「あぁ、知ってる。

今井君の元カノでしょ」




鮎川さんが面白そうに言う。




「あの頃は毎日小林さんがうちの部署に遊びに来てたわよね」



「そうだ。今井君がのろけすぎて困っていた」




赤木さんまでそんなことを言いだして……あたしは身動き一つ出来ず、固まっていた。





淳太君がのろけすぎていた!?

あたしの前ではのろけることなんてないのに!!

やっぱり……






< 39 / 235 >

この作品をシェア

pagetop