いじめっ子には愛の鎖を
だけど……
「引くだろ?
……すげぇ引くんだよ。
今さらだけど俺、お前に何てことしたんだろうって思って」
……え?
「こんなに大切なのに、桃華のこと考える余裕がなかった。
三年間、お前を俺のものにすることばかり考えていて、お前に会ったら理性が吹っ飛んだ」
予想外の言葉に、あたしはフライ返しを持ったまま固まっていた。
淳太君の言葉が胸にきゅーっと染み込み、あたしの怒りやモヤモヤを溶かしていく。
「どうせ桃華なら許してくれると思った。
だから照れ隠しに酷い言葉を吐いて、笑って済まそうとした。
でも、お前はブチ切れた。
俺がビビるほどブチ切れた」