いじめっ子には愛の鎖を
「あ、そうね。
桃華ちゃんには赤木さんがいたものね」
わざとらしく鮎川さんが言って、胸を張る赤木さん。
悪いけど、ほんのこれっぽっちも赤木さんに対する恋愛感情はない。
あたしは全ての恋愛感情を、淳太君に注いでいるのだから。
そんなあたし、仕事もそれなりに出来るようになってきた。
それでも勉強のように全てが上手くいく訳でも無く、四苦八苦してここまでやってきた。
素敵な先輩とかわいい後輩と楽しく仕事をしている。
ただ一つ、足りないものといえば……