いじめっ子には愛の鎖を





淳太君は小林さんに、



「俺はそいつのこと、すげぇ好きなんだ」



ぽつりと告げる。

そんな淳太君から目が離せない。

冷静に冷静にと言い聞かすが、胸の高鳴りが止まらない。

火だるまになりそうなほど体温が上昇する。





「自分でも引くくらい、すげぇ好き。

そいつのためなら何でも出来そうなくらい。

酷いな、あいつが下僕のはずなのに、今じゃ俺が下僕だ」





もうやめて、あたしの心臓がもたないから。

淳太君に抱きついて、大好きと伝えたくなるから。


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