いじめっ子には愛の鎖を

小林さんはふっと鼻で笑う。




「それにしても淳太、またタイプ違う娘選んだんだね」





何よ、タイプ違うって。

そりゃ、あたしは小林さんみたいに派手でも色気もないけどさ、なんてことは言えなかった。

ただ劣等感を感じて俯くばかり。





あたしは苦し紛れに告げる。




「……あたしじゃありません」



「そう言っても分かるわ。

淳太はあなたばかり気にしてるもの」





小林さんは腕を組んであたしを見た。

その魔女ネイルを輝かせて。

さすが小林さんだ、さすが元カノだ。

そう思うと切なくなる。

これからどんな酷い言葉を浴びせられるのだろう。

どこまでこてんぱんにされるのだろう。

そう思ったが……