いじめっ子には愛の鎖を
「淳太、あたしをあんな風に守ってくれることはなかった。
正直あなたに嫉妬するわ」
その言葉に耳を疑った。
思わず顔を上げると、小林さんは少し寂しげにあたしを見ていた。
「淳太があなたみたいな素敵な人と付き合うなら、あの時必死で引き止めておけばよかった」
あたしは思わず小林さんに言う。
「あたし、素敵じゃないです!
小林さんのほうが美人だし、モデルみたいだし、お洒落だし、仕事も出来るし、それに……」
それに……
「性格もいいだなんて……」