好きな人が現れても……
義父母が俺の顔を見定める。
同じ庶務課の部下なんです…と話すと、そう…と呟いて聞き流された。
やましい関係ではないですよ、と言っておきたいけれど、真央のお喋りが続いていて口を挟むことが出来ない。
一頻りクッキング教室での話をしたら、今度は公園でした遊びを説明しだす。
結局、横山葉月のことは一言も弁解もできずにそのまま夕食となった。
真央は回転そうめん器の中を回り続けるそうめんを堪能し、美味しかったー!とお腹をさする。
食後は義父が真央を風呂に入れてくれると言うお陰で、もう一度千恵の仏壇を参ることが出来た。
「貴大さん」
遺影を前に座っていたら、義母が部屋にやって来た。
振り向いて、日頃のお世話を感謝した。
「いつもすみません。お義母さん達には千恵の位牌や法事も、全てお任せしてしまって……」
頭を項垂れると、義母はどうか顔を上げて…と手を差し伸ばした。
「いいのよ。これは私達からさせて…と頼んだのだから。本来は貴大さんがやるべきことを取り上げてるだけだから気にしないで。
同じ庶務課の部下なんです…と話すと、そう…と呟いて聞き流された。
やましい関係ではないですよ、と言っておきたいけれど、真央のお喋りが続いていて口を挟むことが出来ない。
一頻りクッキング教室での話をしたら、今度は公園でした遊びを説明しだす。
結局、横山葉月のことは一言も弁解もできずにそのまま夕食となった。
真央は回転そうめん器の中を回り続けるそうめんを堪能し、美味しかったー!とお腹をさする。
食後は義父が真央を風呂に入れてくれると言うお陰で、もう一度千恵の仏壇を参ることが出来た。
「貴大さん」
遺影を前に座っていたら、義母が部屋にやって来た。
振り向いて、日頃のお世話を感謝した。
「いつもすみません。お義母さん達には千恵の位牌や法事も、全てお任せしてしまって……」
頭を項垂れると、義母はどうか顔を上げて…と手を差し伸ばした。
「いいのよ。これは私達からさせて…と頼んだのだから。本来は貴大さんがやるべきことを取り上げてるだけだから気にしないで。