好きな人が現れても……
今日のお弁当の中身は、鮭の他に絹さや入りの炒り卵、ベーコンを巻いたポテトに人参のグラッセ、それからレンコンの酢物を入れた。
ご飯は基本白ご飯が好きだけど、今日は梅干しを乗せてみた。
「葉月は課長に興味なし?」
杏梨ちゃんの横に座る経理課の福田さんが聞く。
「興味なし…って言うか、皆が興味示してるのも、本人じゃなくてお弁当の方でしょう?」
「…うっ、鋭いツッコミ」
「まっ、確かにそうだけどね」
笑い合う面々の顔を見て、同じように笑って食事を終えた。
少し離れたテーブルでは、話題になってたお弁当を食べ終えた思われる課長が新聞を読み耽ってる。
ワイシャツの襟の辺りで切り揃えられた髪の毛に陽が差し込んで当たり、まるで一枚の絵画のような雰囲気に包まれている。
「葉月ー、行くよー」
杏梨ちゃんの声に我に戻り、「待ってー!」と駆け出した。
ご飯は基本白ご飯が好きだけど、今日は梅干しを乗せてみた。
「葉月は課長に興味なし?」
杏梨ちゃんの横に座る経理課の福田さんが聞く。
「興味なし…って言うか、皆が興味示してるのも、本人じゃなくてお弁当の方でしょう?」
「…うっ、鋭いツッコミ」
「まっ、確かにそうだけどね」
笑い合う面々の顔を見て、同じように笑って食事を終えた。
少し離れたテーブルでは、話題になってたお弁当を食べ終えた思われる課長が新聞を読み耽ってる。
ワイシャツの襟の辺りで切り揃えられた髪の毛に陽が差し込んで当たり、まるで一枚の絵画のような雰囲気に包まれている。
「葉月ー、行くよー」
杏梨ちゃんの声に我に戻り、「待ってー!」と駆け出した。