好きな人が現れても……
「そうなんですよ。……ん?親睦会の案内?へぇー、今年は庶務課が幹事なんだ」
部長に手渡した要綱を覗き込んで納得してる。
あれ程オイオイ泣いてた人が、今日はすっきりとした顔つき。
「紺野君からも皆に参加を呼びかけてくれない?私はどうもこんなのが苦手で」
だからこそ庶務課に回されたのだ。
彼は簡単に、オッケー!と笑って引き受け、部長に回させて下さいと言いながら受け取った。
それから部署を出て行く私に付いて来て、ドアを閉めたところで「金曜日はごめん」と頭を下げる。
あの後、歩いて帰りながら色々と反省したのだそうだ。
同期の私に甘え過ぎた…と、照れ臭そうに話してた。
「私が愚痴を聞いてあげると言ったからいいのよ。それよりも今日は、この間よりもマシな顔つきだね」
偉そうに言うと、少し気持ちが吹っ切れた…と喋った。
「ありがとう。横山に話を聞いて貰ったのが良かったみたいなんだ。自分一人で考えてても、ウジウジしてしまうばかりでやり切れなかったからさ」
今度、私にも何か問題が起こったら聞いてくれると言いだす。
部長に手渡した要綱を覗き込んで納得してる。
あれ程オイオイ泣いてた人が、今日はすっきりとした顔つき。
「紺野君からも皆に参加を呼びかけてくれない?私はどうもこんなのが苦手で」
だからこそ庶務課に回されたのだ。
彼は簡単に、オッケー!と笑って引き受け、部長に回させて下さいと言いながら受け取った。
それから部署を出て行く私に付いて来て、ドアを閉めたところで「金曜日はごめん」と頭を下げる。
あの後、歩いて帰りながら色々と反省したのだそうだ。
同期の私に甘え過ぎた…と、照れ臭そうに話してた。
「私が愚痴を聞いてあげると言ったからいいのよ。それよりも今日は、この間よりもマシな顔つきだね」
偉そうに言うと、少し気持ちが吹っ切れた…と喋った。
「ありがとう。横山に話を聞いて貰ったのが良かったみたいなんだ。自分一人で考えてても、ウジウジしてしまうばかりでやり切れなかったからさ」
今度、私にも何か問題が起こったら聞いてくれると言いだす。