好きな人が現れても……
「あ…もしかして、今夜誘ったのは…」
悩みを聞いてくれると言うのは口実で、ひょっとして、今の話を話したかっただけ?
「この間から横山との接点が増えて気付いたんだよな。二人でいる時、楽だな…って。
話してても楽しいし、分かり難い横山の表情を読み取るのも面白い…って。
最初は同期だからかなと思ってたんだけどそうじゃない。
俺、横山が気になってるんだよ。だから、気持ちがこっちを向いてくれるといいなって思う」
ストレート過ぎる言葉に愕然として、同時にやっぱり胸も鳴った。
意外にも男らしい彼に驚き、何も言えずに押し黙った。
目線を下げたまま、いろいろと思うことが浮かぶ。
だけど、それらが言葉になって出てこないで、酔ってるみたいにぼぅっとする。
「今夜は別にいいよ。返事なんて直ぐに欲しいとも思ってないし、こういうことになると必要以上に悩むと思うから、しっかり考えてからでいい。……焦らない」
そう言いながらも今の時点では焦ってるな…と笑い、程々に食べたら帰ろう、と言われた。
私はその言葉に頷き、後は口数も減って静かに飲んで食べた。
悩みを聞いてくれると言うのは口実で、ひょっとして、今の話を話したかっただけ?
「この間から横山との接点が増えて気付いたんだよな。二人でいる時、楽だな…って。
話してても楽しいし、分かり難い横山の表情を読み取るのも面白い…って。
最初は同期だからかなと思ってたんだけどそうじゃない。
俺、横山が気になってるんだよ。だから、気持ちがこっちを向いてくれるといいなって思う」
ストレート過ぎる言葉に愕然として、同時にやっぱり胸も鳴った。
意外にも男らしい彼に驚き、何も言えずに押し黙った。
目線を下げたまま、いろいろと思うことが浮かぶ。
だけど、それらが言葉になって出てこないで、酔ってるみたいにぼぅっとする。
「今夜は別にいいよ。返事なんて直ぐに欲しいとも思ってないし、こういうことになると必要以上に悩むと思うから、しっかり考えてからでいい。……焦らない」
そう言いながらも今の時点では焦ってるな…と笑い、程々に食べたら帰ろう、と言われた。
私はその言葉に頷き、後は口数も減って静かに飲んで食べた。