好きな人が現れても……
例え、好きな人が現れても……
同期の言葉に迷わされたまま週末が明け、月曜日の朝、誰もいないと思って庶務課のドアを引っ張り開けた。
正面の窓から射し込んでくる強い日差しに目を細め、眩し…と小さく呟いたらーー
「おはよう」
清々しい声に一瞬ビクリとして背中が伸び、まさか…と上座を振り向いて見たら課長がいる。
「お…おはようございます!」
先週はいなかったから油断した。
いると分かってたらこっちから挨拶したのに。
「今日は早いんですね」
ドアを閉めながら、嫌味ではないですよ…と思っていると、課長は、うん…と微笑み、起こされたからと笑って答える。
「起こされた?」
誰にですか…と聞く前に、「ああ。子供さんに?」と聞き返した。
「うん、いきなり腹の上にダイブされて」
痛かった…と言う声に、思わずクスッと笑いが出た。
「元気がいいですね。もしかして男の子ですか?」
「ううん、あれでも女子。……だと思う」
「何ですか、その微妙な言い方」
可笑しくなってツッコミ入れてしまう。
朝から課長の子供さんのことが聞けるなんて、ハッピーだか何だか。
正面の窓から射し込んでくる強い日差しに目を細め、眩し…と小さく呟いたらーー
「おはよう」
清々しい声に一瞬ビクリとして背中が伸び、まさか…と上座を振り向いて見たら課長がいる。
「お…おはようございます!」
先週はいなかったから油断した。
いると分かってたらこっちから挨拶したのに。
「今日は早いんですね」
ドアを閉めながら、嫌味ではないですよ…と思っていると、課長は、うん…と微笑み、起こされたからと笑って答える。
「起こされた?」
誰にですか…と聞く前に、「ああ。子供さんに?」と聞き返した。
「うん、いきなり腹の上にダイブされて」
痛かった…と言う声に、思わずクスッと笑いが出た。
「元気がいいですね。もしかして男の子ですか?」
「ううん、あれでも女子。……だと思う」
「何ですか、その微妙な言い方」
可笑しくなってツッコミ入れてしまう。
朝から課長の子供さんのことが聞けるなんて、ハッピーだか何だか。