いつかまた。【完】
"宝"?
ハッキリと聞こえてきた声は俺を惑わせた
しかし、次に聞こえてきたミカの言葉は俺を混乱させるものだった
『どうぞ?なんなら親父に手伝ってもらえば?簡単でしょ、人を殺すなんてアイツにとって。だってあいつは"拓"の大切な人を平気で殺したんだから…。』
今…なんて…?
俺は少しミカから離れた
すると足元にあった缶に気付かず、蹴ってしまった
__カン
ミカはその音に気づき、振り返った
ミカ…一体ミカは何を隠してる?
しかし、ミカは俺にバイバイと言い走り去ってしまった
待てよ…
俺はまだ何も聞いてない
兄貴がなんだよ
宝ってなんなんだよ
俺の頭は思っていたより混乱していた