いつかまた。【完】
俺はミカが消えてから必死で探した
探しても探しても見つからない
今思えば、大事なことは何一つ知らない
ミカの名字も…
ミカの家族構成も…
ミカの学校も…
なにも、俺は知らなかった
俺は鷹の元メンバーの仁(ジン)に電話を掛けた
「もしもーし、なんだ?拓から電話なんて珍しぃな」
「あぁ、実は仁に頼みたいことがあって」
「頼みたいこと?俺に出来ることなら」
「ミカって女を調べてほしいんだが、出来るか?」
「ミカ?他に情報はねぇのか?」
「……ミカの親父が人を殺してる。後は…宝」
「はぁ?!人を殺してる?宝?なんだよ」
「頼む!!」
「やってみるけど、期待はするなよ?」
「あぁ、ありがとな」