いつかまた。【完】


あいつがこの街にいるってことが拓に知られたら



どうしよう




すると電話が鳴った




【拓】


拓?


いつもならこんな時間に電話なんてないのに




「もしもし…?」



「ミカ、ニュース見たか?」




ニュース?



「見てないよ?」



「あのクソ野郎が病院を抜け出したらしいんだ」




私は拓の言葉を聞き、固まった



「ミカ?」



「ごめん、拓が心配になって」



「俺は大丈夫、でも何があるか分からないからミカ気をつけろ?」



「うん、心配してくれてありがとう。じゃ寝るね、おやすみ」



私はそう言い、早々と電話を切った




泣いてる事がバレないように



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