羽をくれた君へ。
「うん。もちろん!!・・・・・・それでね、私から魁音にサプライズがあるの!!」


「サプライズ?」


「うん。リクさん!!アレやる!!」


私はリクさんにそう言うと奥からギターを持ってきてくれた。


黒と白のエレキ。


「えっ!?どういうこと!?」


魁音は困惑して口がポカーンって開いてる。


私はギターを受け取っていつも歌っている場所に立つ。


エレキをアンプに繋いで、深呼吸する。


そして、


一気に音を出す。


私は魁音が入院している間、リクさんからギターを教えてもらった。


魁音みたいにギターを弾いてみたかったから。


魁音ほど上手くはないけど毎日練習した。


リクさんは結構いいセンスだって言ってくれたけど、まだまだ。


だって、魁音のギターに比べたら比べものにならないもん。


それくらい魁音のギターの音は特別。



私はギターに合わせて歌い出す。


自分で初めて書いた歌詞。


即興じゃなくてちゃんと書いた。


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