羽をくれた君へ。

机の上にプレゼントを置くと階段を降りて下に行く。


すると突然聞こえたのはお母さんの叫び声。


なんで、今日はないと思ったのに。


私は静かに階段を降りてリビングの入口のところで耳を澄ました。


「なんであなたはいつもそうやって自分の都合のいいことしかしないのよ！！これは何！？なんでポケットから出てくるの！？」


お母さんが持っているのは、女の人の名刺。


しかも電話番号が書いてある。


あっ、なんだ。


お父さん、他に好きな人いたんじゃん。


じゃあ、あのマフラーもその人が選んだのかな？


私は2人の声が聞こえても冷静に聞いていた。


「お前だって、俺の気持ちを分かってくれたことなんて1度もないじゃないか！！自分が1番正しいと思ってる！！」


「なっ！？それはあなたが頼りないからでしょ！！・・・・・・・はぁー、なんで結婚なんかしたのかしら。」


ため息をつく2人。


私が扉を開けようとすると、