羽をくれた君へ。
「うん。」


私は魁音の後ろをついていく。


すると前をあるっていた魁音が後ろを振り返った。


「ほら、手。雫ちゃん迷子になるからなー。」


「なっ!?何よそれ!!迷子になんてならないもん!!・・・・・・でも、魁音が迷子になりそうだから繋いでやってもいいよーだ!!」


あぁ、私子供すぎる。


素直に繋げばいいのに。


魁音はクスッと笑って私の手を取った。


魁音の手は私より大きくてすっぽり収まる。


気ぃ使ってくれてるんだなって思ったら、申し訳なく思ったけど、今日はちょっと甘えようと思った。


いつもとは違う方向の電車に乗った。


「こっちに何かあったっけ?」


「まぁーねー。俺もあんまり行ったことないんだけど。りくが教えてくれたんだ。」


「へぇー、リクさんが。」


電車が止まって外に出ると気持ちいい風が吹いた。


「雫!こっち。」


手を繋いで歩いていると見えてきたは綺麗な・・・・・・・・・桜。


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