羽をくれた君へ。
あの時は勢いで話していた。
どうしても、叶いもしないなんて言わせたくなかった。
だって、俺は雫の声の一目惚れしたから。
「そして勢い余って言っちゃったんだ。俺と一緒にあのステージに立とうって。・・・・本当にバカだよなー。無理だって。俺の方こそ無理だって。・・・・・・・・だって俺、直ぐに死んじゃうのに。」
智兄は俺の話を何も言わず聞いていた。
それが何よりありがたかった。
「あぁーーー。なんであんなこと言ったんだろう。・・・・・・・・俺の中にまだプロになりたいって言う気持ちがあったのかな。わかんねぇ。でも、叶えられないことに変わりはないんだ。」
俺がそう言うと智兄が口を開いた。
「魁音。お前は最初、雫に会った時なんで雫に歌えって言ったんだ?」
え?
まさかそんなこと言われると思って無かったから戸惑う。
「えっと・・・・・・・・雫、最初俺と同じ目してたんだよ。」
そう。
そうだ。
「目?」
「うん。目。俺と同じ瞳をしてるの。なんにも写してなくて、真っ黒で。それが勿体ないって思ったんだ。だって、あんなに綺麗に笑うのに。歌ってる時は思いっきり笑うんだ。」
どうしても、叶いもしないなんて言わせたくなかった。
だって、俺は雫の声の一目惚れしたから。
「そして勢い余って言っちゃったんだ。俺と一緒にあのステージに立とうって。・・・・本当にバカだよなー。無理だって。俺の方こそ無理だって。・・・・・・・・だって俺、直ぐに死んじゃうのに。」
智兄は俺の話を何も言わず聞いていた。
それが何よりありがたかった。
「あぁーーー。なんであんなこと言ったんだろう。・・・・・・・・俺の中にまだプロになりたいって言う気持ちがあったのかな。わかんねぇ。でも、叶えられないことに変わりはないんだ。」
俺がそう言うと智兄が口を開いた。
「魁音。お前は最初、雫に会った時なんで雫に歌えって言ったんだ?」
え?
まさかそんなこと言われると思って無かったから戸惑う。
「えっと・・・・・・・・雫、最初俺と同じ目してたんだよ。」
そう。
そうだ。
「目?」
「うん。目。俺と同じ瞳をしてるの。なんにも写してなくて、真っ黒で。それが勿体ないって思ったんだ。だって、あんなに綺麗に笑うのに。歌ってる時は思いっきり笑うんだ。」