キミとひみつの恋をして


私が頷いたのを見て、白いTシャツに爽やかな水色のシャツを羽織った結城は、納得したように首を縦に降る。


「そ、そうか。それならOK……だとしてもデンジャー!」

「なんでだよ」


眉間にしわを寄せなた二ノ宮に、結城は言った。


「そろそろ部長も来るから」

「はあ!?」


さすがの二ノ宮も口を開けて驚愕。

そして私もこれには心の中で阿鼻叫喚した。

終わりだ。

部長に見られたら終わる。

結城は誤魔化せても部長は疑ってかかるはずだ。

それが続けばどこかでボロが出て、バレてしまう可能性は非常に高い。


「だって、お前去年、来年も盆は家に残るって言ってたから、部長とサプライズ訪問してみようぜってなったんだよ」


結城が言い終えると、二ノ宮は疲れたように溜め息を吐き出した。


「いなかったらどうしたわけ?」

「どこにいるか連絡の後、落ち合ってお前んちで涼む予定だった」


ちなみに、現在部長はコンビニで食料調達してると続けた結城に、二ノ宮は再び深い溜め息をひとつ。


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