キミとひみつの恋をして


「美羽みーつけた。ね、美羽はこのあとは1日バスケ部にかかりきり?」

「うん。オープニングから参加なんだ。クラスの方は明日の午前中に手伝うことになってるの」

「そっか。私は今日の午前と明日の午後担当なんだ。じゃあ今日は時間空いたら体育館に応援に行くよ」

「ありがとう」


柑菜のクラスは今や定番のメイド&執事カフェをやっている。

気持ちを沈ませない為にと、明日は必ず柑菜のメイド服姿を拝みに行こうと心の中で違って柑菜を見送っていれば、今度は教室から出てきた結城に声をかけられた。


「桃原、俺はそろそろ準備しに行くけど、お前どうする?」

「あ、私は少しクラスのを手伝ってから。みんなが着替えたあと、部室で備品とか揃えて体育館向かうよ」

「オーケー! んじゃ、今日はよろしくな」

「こちらこそ。頑張ってね!」


昨日の部長の話では、どうやらスタメンに結城がいるらしく。

二ノ宮が話していた通り、䋝田先輩の出番は少なくなりそうだ。

柑菜に続き、意気揚々と部室へ向かう結城も見送って。

私は教室に入ると、飾り付けを指示する委員長の元に駆け寄ったのだった。





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