あの空を越えて逢いにいく。
「もう勘弁しろ‥‥なんか調子狂うし」
逢坂くんは私のほっぺについた涙を
ゴシゴシしながらぶっきらぼうに言う。
ほっぺたがあっちこっちに引っ張られ
ちょっと痛くて、でも嬉しくて。
「私こんなに泣いたの初めてです」
「俺、泣かれんの苦手」
「はい、すみません、ひっく」
逢坂くんは黙々と私の頬を拭ってくれる。
逢坂くんの大きな手のひらに
すっぽりと顔が包まれて
心まで包まれたように暖かくなる。
なんだか幸せで‥‥
私は泣きながら笑ってしまう。
「なに笑ってんの」
「だって‥‥へへ」
「へへ、じゃねーし」
「ふふ」
「‥‥なんなのお前」
そう言われても
顔が自然ににやけてしまうんだよ。
逢坂くんは私の頬を包み込んでる両手を
真ん中にぎゅっと寄せて、
私をタコの口にさせる。
「あぅ」
「むかつく」
「すみませ‥‥」
「ゆるさねーし」
逢坂くんに至近距離で睨まれて
こんなタコみたいな変顔を見られて
すごく恥ずかしい。
「は‥‥ずかしい‥です」
「・・・・」
顔を赤くさせて視線だけをそらすと
逢坂くんの手のひらの圧が少しゆるむ。
あ‥‥タコじゃなくなった。
ホッとして視線を戻すと
逢坂くんと私の視線が重なり合う。
ドキ‥
頬を両手で優しく包まれたまま
まるで時間が止まってしまったように
逢坂くんのまっすぐな瞳から目が離せなくなる。
逢坂くんは私のほっぺについた涙を
ゴシゴシしながらぶっきらぼうに言う。
ほっぺたがあっちこっちに引っ張られ
ちょっと痛くて、でも嬉しくて。
「私こんなに泣いたの初めてです」
「俺、泣かれんの苦手」
「はい、すみません、ひっく」
逢坂くんは黙々と私の頬を拭ってくれる。
逢坂くんの大きな手のひらに
すっぽりと顔が包まれて
心まで包まれたように暖かくなる。
なんだか幸せで‥‥
私は泣きながら笑ってしまう。
「なに笑ってんの」
「だって‥‥へへ」
「へへ、じゃねーし」
「ふふ」
「‥‥なんなのお前」
そう言われても
顔が自然ににやけてしまうんだよ。
逢坂くんは私の頬を包み込んでる両手を
真ん中にぎゅっと寄せて、
私をタコの口にさせる。
「あぅ」
「むかつく」
「すみませ‥‥」
「ゆるさねーし」
逢坂くんに至近距離で睨まれて
こんなタコみたいな変顔を見られて
すごく恥ずかしい。
「は‥‥ずかしい‥です」
「・・・・」
顔を赤くさせて視線だけをそらすと
逢坂くんの手のひらの圧が少しゆるむ。
あ‥‥タコじゃなくなった。
ホッとして視線を戻すと
逢坂くんと私の視線が重なり合う。
ドキ‥
頬を両手で優しく包まれたまま
まるで時間が止まってしまったように
逢坂くんのまっすぐな瞳から目が離せなくなる。