あの空を越えて逢いにいく。
静かな場所に行きたくて
俺は杏南を連れていつもの神社にくる。
あの雨の日に、
俺と杏南が初めて言葉を交わしたのも
ここだったっけ。
「この神社‥‥」
そう言って俺を見る杏南に
小さく笑ってみせる。
「俺の安全地帯。そこ座ろうぜ」
俺と杏南は古く小さな神社の端に
並んで座る。
高々とそびえ立つ神社の木々と蝉の声以外
誰もいなくて心が静かになれる。
「卒業後はこういう誰もいねーとこに住みたい」
「え、逢坂くんどこか行っちゃうんですか?」
「は?いやお前も一緒だし」
俺は指先で、
隣に座る杏南の頭を軽く小突く。
「ずっと一緒って俺が言ったの忘れた?」
「!」
杏南はまた頬を赤くさせて
顔をブンブン左右に振る。
俺は杏南を連れていつもの神社にくる。
あの雨の日に、
俺と杏南が初めて言葉を交わしたのも
ここだったっけ。
「この神社‥‥」
そう言って俺を見る杏南に
小さく笑ってみせる。
「俺の安全地帯。そこ座ろうぜ」
俺と杏南は古く小さな神社の端に
並んで座る。
高々とそびえ立つ神社の木々と蝉の声以外
誰もいなくて心が静かになれる。
「卒業後はこういう誰もいねーとこに住みたい」
「え、逢坂くんどこか行っちゃうんですか?」
「は?いやお前も一緒だし」
俺は指先で、
隣に座る杏南の頭を軽く小突く。
「ずっと一緒って俺が言ったの忘れた?」
「!」
杏南はまた頬を赤くさせて
顔をブンブン左右に振る。