あの空を越えて逢いにいく。
黒猫‥‥私を助けてくれたのかな?
なんて、そんな漫画みたいな事
あるわけないか。
私がぼんやり
黒猫がいた所を眺めていると
ピーーーーーッ
体育館の中からホイッスルの音がした。
!!
いけない、授業中だった。
私が慌てて中へ戻ると
ちょうど練習試合が終わってしまった所だった。
「あ!!白雪さん!!」
さっき一緒にパス練をしていた子達が私の姿を見つけ、怒りながら近付いてくる。
「ご、ごめんなさ」
「あのさ、白雪さんさー!!同じチームなのに勝手にいなくなられると困るってわかる?うちら試合で人数足りなかったんだよ?」
「自覚ないのかもだけど集団行動でもいつも浮いてるしさー!もうちょい行動を気をつけないと、マジで嫌われるよ!」
マシンガンのように言葉を浴びせられ
私は何も言い返せなくなった。
急にたくさん言葉を言われると
頭が真っ白になってしまうんだ。
「ごめんなさい‥‥」
私はうつむいて、またメガネをさわる。
あ・・・
こういう動作もキモいのかな?