あの空を越えて逢いにいく。
「また杏南ちゃんも一緒に遊ぼうね!」



桃汰と心霊研究会のメンバーは
手を振りながら去っていく。





俺と杏南は
もう日が沈みかけた空の下を歩く。





「はぁ‥‥私だれかとこんなに遊んだの初めてです。すごく楽しかった」


「良かったな」



まぁ俺も似たようなもんだけど。





「杏南まだ時間あんの?」

「え、あ、はい」

「んじゃ最後にもう一カ所」





俺は杏南の手首をつかむと
高校の方へ歩いた。

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