あの空を越えて逢いにいく。
逢坂くんからの突然の提案に
私はポカンとしてしまう。








「お前、見た目ですげぇ損してる。図書館で色々言われてたのも、結局ナメられてんだよ」


「そ、それは確かに‥‥」


「見た目が全てって訳じゃないけど、雰囲気は大事だと思うよ」








いつになく真面目に話してくれる逢坂くんに
私は思わず納得する。








「でもコンタクトなんてどこで売ってるのかなぁ?それに親の許可も必要ならうちは‥‥」





親の許可が必要なら
どんなにしたくても出来ないことは目に見えてる。






「え、眼科とかで良いんじゃねぇの?親の許可はいらねーだろ(笑)」




逢坂くんは笑う。






「不安なら一緒に行ってやるよ」

「う、うん!」







本当に自分が変われるかもしれない。


その可能性が見えたような気がして
ワクワクしてくる。




< 74 / 123 >

この作品をシェア

pagetop