「強がってんだよ…気づけバカっ。」
思いもよらない楠木くんの言葉


『なんでっ、、なんでこんな奴。』


そう言い残して逃げてく

一瞬、一人だけこっちを振り返って
また向き直って走っていった。


急に静まりかえったこの場所には
私と楠木くんの二人きり



なんで?、、

なんで楠木くんが?



「あっ、あの‥、、ありがとっ‥」


「綾瀬さんっ、、大丈夫?
ケガしてない?」


心配そうにかけよってくれる優しさに
胸が締め付けられる。


「うん、ホントに大丈夫だよ。
ありがとう‥」


「間に合って良かった‥」
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