「強がってんだよ…気づけバカっ。」
▼*タイミングは最悪で▼*


「ふぅ〜。」


教室から学校の門までの間に
こんなにもたくさんの視線を感じるなんて
はじめてで。

やっと学校を出て一息つく。


「ねぇ、優〜、、手。」

「手っ?」

「うん。」


なんだろ、、手?

「もぉっ!わざと??」

「えっ??」

「、つ、 繋いで欲しい///」


なんだろ、こうくんってかわいい。

いつもすごく目立っててモテるから
こーゆーのも慣れてそうなのに
こんなに真っ赤で
手を差し出してくるこうくんって

すごくかわいい。


「あっ、うん!」

こうくんと手をつなぐ。

やばい…緊張する。

「ふふ〜ん、これでよし!」

なんて、嬉しそうにしてるこうくん見てると私も嬉しくて。

自然に笑える。


けど、きっとこんな日々も
すぐに終わりがくるんだよね。

まだ、こうくんと出会ったばかりなのに


罰ゲームだって分かってても
この関係に終わりが来てほしくないなんて

こんな風に思うなんて


わがまま過ぎるよね…


だって、私だよ?

こうくんは

私には、もったいない人。
< 18 / 129 >

この作品をシェア

pagetop