「強がってんだよ…気づけバカっ。」
▼*タイミングは最悪で▼*
「ふぅ〜。」
教室から学校の門までの間に
こんなにもたくさんの視線を感じるなんて
はじめてで。
やっと学校を出て一息つく。
「ねぇ、優〜、、手。」
「手っ?」
「うん。」
なんだろ、、手?
「もぉっ!わざと??」
「えっ??」
「、つ、 繋いで欲しい///」
なんだろ、こうくんってかわいい。
いつもすごく目立っててモテるから
こーゆーのも慣れてそうなのに
こんなに真っ赤で
手を差し出してくるこうくんって
すごくかわいい。
「あっ、うん!」
こうくんと手をつなぐ。
やばい…緊張する。
「ふふ〜ん、これでよし!」
なんて、嬉しそうにしてるこうくん見てると私も嬉しくて。
自然に笑える。
けど、きっとこんな日々も
すぐに終わりがくるんだよね。
まだ、こうくんと出会ったばかりなのに
罰ゲームだって分かってても
この関係に終わりが来てほしくないなんて
こんな風に思うなんて
わがまま過ぎるよね…
だって、私だよ?
こうくんは
私には、もったいない人。