「強がってんだよ…気づけバカっ。」

「あっ、あそこ家だよ!」

「マジ?!!俺んちそこ。」


『ちかっ!!!!』

全く同じタイミングに発せられた言葉に
吹き出すこうくん。

「なんかさっ、
まだ付き合あってもらって初日なのにさっ
すごい幸せだーって思ってるんだけど
俺、やばいかな?」

「えっ!!?」

「あっ、ごめんごめん!!
俺おかしくなったかもw」

なんだろ。ほんとにー

このかわいい生き物は…

「あっ、あのねー?
私、こうくんと居ると楽しいって思う。
だからね?
すっ、 好きになってくれてありがとう///」

何言ってんだろ。私
こんな恥ずかしい言葉
言っちゃうなんて


おかしいのはこうくんじゃなくて
私だよ… なんて真剣に思う。


だってさっ、頭ではわかってる。
こうくんは嫌々私と付き合ってて
お別れなんてすぐに来て

こうくんは私で遊んでるだけだって、、

きっと最後には、、


『お前なんて
好きでもなんでもねーよ。』

『コロッと騙されてさっ、なに?
ホントに俺に惚れちゃったわけ?
だから嫌なんだよ男慣れしてない奴は』



『気持ち悪いんだよ。』


って、そんな風に言われるんだ。

だから好きになんてなりたくない。
好きになんてなる資格もない。

何度も何度もそうやって
自分に言い聞かせてるのに



初めから期待なんてしてないのに、、


なんでこんなに


ドキドキするのっ…
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