「強がってんだよ…気づけバカっ。」
゚*✩‧それでも君を知りたくて゚*✩‧
ーーーガチャッーーー。
家のドアを閉める。
ドアの鍵をかけるだけなのに
私の震える手が邪魔をする。
鍵をかけたら
お母さんと2人だけの時間が始まる。
たった、それだけなのに、、
「っ、、うぅっ、、」
ずっと我慢してたものが溢れて
止まらない。
声にならない言葉たちは
私から逃れるように流れて
落ちていく、、
「優、何泣いてるの?」
お母さんの優しい声。
きっとこれは、いつもの、、
私が大好きなお母さん
「ううん。泣いてないよ。」
ごめんね、お母さん。
心配しないで… 大丈夫だからっ
「ねぇ、優。」
「…ん?」
「その汚い顔どうにかなんないの?」
「、、、っ。」
「あんたの泣き顔見てると
あの日を思い出すの。
虫唾がはしるのよっ!!!!」
ーーー、バチッ、ドンッ、。ーーー
体中に痛みが走る。
そっか。そうだよね。
なんで、期待したんだろっ、、
バカだ…。
私が今までで1番泣いた日。
お母さん
あの日ねっ、、
お父さんがいなくなっちゃったのは…
言ってしまいたい。
楽になりたい。
でも、そしたら、
きっと、
お母さんは耐えられないから。
絶対、話さないって決めたんだ。
大好きなお母さん。
私を好きなだけ殴っていい。
叩いていい。
私が全部背負うから。