「強がってんだよ…気づけバカっ。」


「っ、いたっ、、」


体中に出来たばかりのアザ
治りかけてた所も、また、ダメになって

少し触れるだけでも痛みが走る。


お母さんが私を殴るのは
服で隠れる部分だけ

だから、同じ場所が悲鳴を上げる。



けど、それはとても都合が良い。

制服で隠れてしまえばお母さんの思惑通り、誰にも気づかれたりなんてしない。


これは、私にはとても助かる。



誰にも気づかれなければ、
ただ、私が痛みに耐えるだけ

それだけで、何もかもが上手くいく。



簡単なことだから。

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