「強がってんだよ…気づけバカっ。」
。・*・:この想いだけ消せなくて・*・:

〜 優side 〜


「、、んっ、、。」


重い瞼をゆっくりと上げる

視線の先には真っ白な天井
クリーム色のカーテン


ん? 私、、何してんだろ‥



「あっ、綾瀬さん?大丈夫??」

「、、えっ、、、あっ。」

なんで?? 楠木くんがいるの?

「ここ、保健室だよ。
綾瀬さん、体育で倒れたから」

あっ、そうだ。

このくらいで何してんだろ
倒れるとかダサいよ‥

無性に自分に腹が立つ。


それにしても、、

「あっ、あのー、、」

「ん?」

「もしかして、
楠木くんが運んでくれたんですか?」

「ん?あー、うん。そーだよ、、」


そうなんだ
楠木くんはホントに優しい

こんな最低な私にも‥

倒れた私をわざわざ保健室まで運んでくれただけでも本当に感謝しかないのに

私が起きるまでずっとついててくれて
優しい言葉をくれる。

「あの、本当にありがとうございました
迷惑かけてごめんなさい。」

「あ、綾瀬さん?」

「はい。」

「敬語はやめない?
なんかすごい堅苦しい感じじゃん」

「あっ、はい。」

「ふっ、それも敬語なんだw」

「あっ、ごめ、、ん。」

「んっ!やっぱタメの方が落ち着く。」


優しく微笑む楠木くんはやっぱり
綺麗で、私には到底手の届かない存在なんだなって、そう思う。


ふと楠木くんと目が合う

何か言いたげな雰囲気



楠木くんが何かを決意したかのように
口を開く‥

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