「強がってんだよ…気づけバカっ。」
翌日、少し辛かったけど学校に行った。
楠木くんに会いたかった、、
教室に入ると今までと何か違った。
今まではみんな私の存在なんて気にしなくて
誰も私を見ることなんてしなかったのに、
今日はすごく見られている
自分に向けられる冷たい視線が痛い
そう感じると同時に、
嫌な予感だけが頭をよぎる、、
自分の席につくと隣にはまだ
楠木くんはいなくて、、
寂しさを感じた‥
『ねぇ、綾瀬さんー。
今日の昼休みちょっと時間ある?』
下を向いて座っていると
上から苦手な女子の声がする
「‥っ、、、。」
『まぁ、無くても来てもらうんだけどねー
いいでしょ?別にー、、
綾瀬さん、友達もいないんだしー
どーせ、暇なんだからー』
なんて、笑いながら言う声に
他の子達も便乗して笑う
周りを見渡せば、
みんなが敵になってしまったって分かる。
誰も助けてなんてくれない。
助ける価値なんて無いんだけど、、
私には、、
「、、っ、はい。」
彼女の圧力に押しつぶされて
ただ、そう返事することしかできなかった。
呼び出しなんて、大体
悪いことに決まってる。
それに、私には充分に呼び出しをされる
要素がある事だって分かる。
ただ、仕方ないと思った。
最近、上手くいきすぎてたんだ、何もかも。
私は優しくされて、舞い上がってた。
だから、自分の身の丈を忘れてた。
そんな私には、やっぱり
天罰がくだるんだ。
しかたない。、、、、
私が悪いんだからっ、、、。