「強がってんだよ…気づけバカっ。」


ーー、キーンコーンカーン‥ーーー


お昼休みが終わった事を知らせる
チャイムが鳴った

『あっ、やば!!、もう終わりー?、、
まだ物足りてないのに〜
まぁ、仕方ないかー
ほらっ、みんな教室戻ろー』


「っ、、、つ‥、、、。」


やっと、、やっと終わった。

私を囲んでた女子達はみんな
どんどん教室に戻ってく

それも何もなかったみたいに、、
さっきまでの出来事は全部嘘みたいに、、

みんな、、、みんな、、

笑いながら戻ってく‥。


体育倉庫にひとり、、
置き去りにされた私に残るのは、、

ただの痛み‥


それだけ‥、、




授業の始まりのチャイムが聞こえる

もうどうだっていい、、、

教室になんて戻れない

こんな姿を見られるなんて、
耐えられない‥


ひとりでいたい

誰もいない場所って、


屋上‥、、うん。

きっとあそこが1番いい、、


屋上の鍵が空いてるなんて
私の他に知ってる生徒はいない

ましてや、授業中なんて
屋上に居ても見つかるはずがない、、


うんっ、屋上に行こう、、


「っ、、、うっ、、」


体を動かすたびに痛みが襲う

息苦しい、、、ううん、、

生き苦しいんだ。


こんな感情なんていらないのに、、

惨めなだけなのに、、、


なんで、私は生きてるんだろ

どうして生かされてるの?、、




こんな事を考えるのも疲れたよ、、



もう、消えたいよ‥






そしたらきっと








この世界の人は、一人残らず喜んでくれる

そんな気がするから‥


< 68 / 129 >

この作品をシェア

pagetop