「強がってんだよ…気づけバカっ。」
ーーー ガチャッ ーーー
屋上の古びたドアノブに手を掛けて
弱々しく押した
誰もいないここは、、
私を受け入れてくれる
屋上に足を踏み入れた
風はいつもより優しく私にまとわりついて
惨めさを倍増させる、、
フェンスに近寄る
きっと、今すぐにここから
飛び降りてしまえたなら、、
楽なんだろうな‥。
そんな考えが頭をよぎる。
フェンスに手を掛けて、
わずかに残った力で体を持ち上げた
迷いもなくこれたフェンスの向こう側
ここから、飛び降りれば、、、
消えられる‥
今なら飛べる、、、迷いなく、、
私が何をするべきなのか
さっき、確信できたから、、
この世界から消えてあげる‥
そっと目を瞑った‥
「っ、、、綾瀬さん!!!」