「強がってんだよ…気づけバカっ。」



それからいつもと同じように
眠りにおちて、早朝に目覚めて、、

学校に行って、息苦しさを感じて‥
下校して、、誰もいない家に帰る。

そんな日々を繰り返した。

こんな毎日でも、、楠木くんと話す時には
鼓動が早まってドキドキした。

こうくんとは、あの日から
どこか距離を感じるようになってた‥

私だけがそうしてるんじゃない、
きっとこうくんも私から距離をとっている。


こんな状況に少し安心してる私は
本当にどこまで最低なのかな‥


楠木くんへの気持ちが気づかれないように
そんな心配をしなくて済む

そう思ってしまう‥




楠木くんは相変わらず、優しくて、、
あの日から前よりも気にかけてくれている事がすごく分かる。

声を掛けてくれる度に、、
その時間はいつも、笑顔でいられる。


楽しくて、うれしくて。


この時間がずっと続いたらなんて、、
そんな実現不可能な夢まで
抱いてしまいそうになる‥
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