王女という自分の役割をきちんと知っている主人公。悲しく悲劇の人生の中、それでもめげずに前向きに自分の王女という立場を理解し、まっすぐに向けている。
そんな彼女は、自分の夫を倒した王に見初められる。
今までの自分への夫や父とは違う優しく広い心を持つ王に、戸惑いながらも惹かれていく主人公。だけど、自分の立場を理解しているからこそ、そのことを深く感じており、簡単に王の気持ちにこたえることもできない。
壮大なスケールの中で、繰り広げられるストーリー。恋愛はもちろんですが、それよりも国としてのあり方などが丁寧に書かれており、冒険ものとしてのほうが強く感じられます。
波乱の展開の連続に、ハラハラドキドキさせられました。