キミとの記憶を失って、また過ちを犯しても。
「そ、そういうことでは無くって!私は、この部屋で末永くよろしくお願いします。って言いたかったんですぅ。」
「そっかそっか!しょうーゆーことねーしょうゆだけにね。なんちって!」
……つまらない。何このつまらない親父ギャグ。
多分今ちょー顔がひきってるな。ハハッ、ははは…。
「あれれ?もしかして今スベッタ?」
はい。そうですよ。と言わんばかりに私は苦笑い。
「俺さ…ワールドカップに出るのが夢なんだよ。でも…病気になってから夢を諦めかけてるんだよ。俺…もう手術もしないで死んでも構わないって思ってる。」
そんな事言わないでよ!私だって!
「私だって!スケートの選手になりたい!私は…手術の確率が低くてもその可能性にかける!麗夜くんだって、そんなんじゃ未練タラタラであの世に行けなりますよ?!そんなんで良いんですか?!」
私は…最後のほうは泣いていた。先輩は弱すぎる!
「…お前なんかに俺の気持ちわかるわけねぇよな。ワールドカップとちがってスケートはらくだもんな。」
私はその言葉にプチッと先輩の前で怒りが爆発!
「スケートだってジャンプ力必要だし、回転力も必要!サッカーよりも体制が難しい!それなのにあなた!新しい可能性を信じないで何を信じてるの?!」
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