キミとの記憶を失って、また過ちを犯しても。
「そうですね。あたし今までお母さんは一人しか居ないって思ってた。でもほんとはもう一人居て、その人もちがくて、目の前に居る人がほんとのお母さんなのかってことも信じられない。」
みこは目をウルウルさせながら話していた。それを見た、かなと君が。
「お姉さん。勝手な言い掛かりはやめてください!」
それにかちんと来たのか証拠があると言いだし、バックから出したのは二枚のDNA鑑定の紙。
「そんなに疑うのなら、これを見てみなさい。」
パラッとかなと君は見て顔が青ざめたような顔をして、倒れた。
バタン!
「かなと!?かなと!?なんて書いてあるのかお姉ちゃん見てみて!」
「分かった。かなと君が倒れたのはきっと親子だって事だからだと思うけど」
そして落ちた紙を拾い上げ読む。
田中あこと田中叶愛子の親子の確率は…100%。
田中みこと田中叶愛子の親子の確率は…100%。
「みこ…私達…叶愛子さん…100%の確率で親子だって…。」
私はついに泣いてしまった。だって大好きなお母さんがお母さんじゃないんだよ!?
泣くに決まってるじゃない!
それを聞いたみこも泣きだした。大粒の涙が二人とも出て来た。
「おいおい。大丈夫かよ!母さん!じゃあ俺はもしかして…あこちゃん達のお母さんが…俺の母さんなのか?!」
麗夜君は顔を隠しながら泣いてる見たい。お母さんが大好き何だね。
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