キミとの記憶を失って、また過ちを犯しても。
皆が帰った後振り返って見た。
そして私は思い出した。現実よりも夢の中での方が楽しい事を。 
その瞬間声がした。おいでと。
その声の主はきっと…みこだろう。
また扉が会った。しかしおばあちゃんがいた。
そしておばあちゃんのもとへ走った。するとこう言われた。
「本当に…良いのかい?あこは…本当にいい子だよ。みこよりも努力して居るのにあの子達は気づかないし。見ててかわいそうだった。だからあこは…また長い夢の中へと行くんだね。ごめんね。辛かったよね。さぁ。極楽浄土の夢の中へお行き!あの子達には私から伝えとくから。」
「お、ばあちゃんには…お、見通しだね。そ、うなの。辛かった。」
私が泣きながら言う度にうんうんと頷いてくれる。
小さい頃はおばあちゃんしか理解してもらえ無くて、良く泣いてたなぁ。
「さぁ。行きなさい。また会えるから。」
その言葉に私はうんと頷いて、また走り出す。
目の前には扉がある。これで良いんだ。待っててね。皆。
ガチャリ、ギィィィ、バタン!ガチャリ。
扉を開けた先には虹色の道路が会った。私はゴクリと唾を飲んで走り出す。
「おいで。また俺達が待ってるよ。さぁ。」
またね。おばあちゃん。
そして私は金色に光る所へ入って行ったそしたら、眠くなり目を閉じた。
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