キミとの記憶を失って、また過ちを犯しても。

すると元に戻って行った四人。
「わ、私達ね？と、閉じ込められて…あの子達に、ま、魔法かけられたの！」
「魔法、じゃないわ。おまじないよ。クスッだっさー。」
ムカッ。何なんだよこいつら。めっちゃうざいしむかつくわ。
私は退院したのは心の病になってしまったから。
なのにこいつらのせいでー！無償にいらいらして来るわ！
「あのさー帰ってくんね？俺らそろそろ家に帰んねーといけねーし」
多少切れ気味の春樹が言う。
「そっかぁ。お兄ちゃん達も帰らなきゃだもんね。また遊ぼうね。お兄ちゃん達」
ここちゃんは言った。三人は…消えた。幽霊だもんね。
「よし！帰ろう…か…。っておい！おい！みやこ！なおこ！大丈夫か！」
するとまた三人が出てきてあやちゃんが言った。
「言い忘れてたけど、二人の魂は頂いたからね。それと…こことふうと私はあなたたちの味方だから。それだけは忘れないでね」
そういって三人はまた消えた。仲良く手を繋いで楽しそうだった。
すると春樹はこう言った。
「あいつらな、俺の妹何だよ。でもな、死んだんだ…。車に後ろから跳ねられたんだよ。スピード違反でな。運悪く大型トラックでよ。即死だとよ…。俺さ、後悔してるんだ。もっと何か買ってあげてたら良かったとか優しくしてあげれば良かったなとか。未練だらけだよ。まさかあんなに酷い地縛霊になるなんて思わなかったしよ。俺の責任何だ。ごめんな。たお、あや、ここ。」