キミとの記憶を失って、また過ちを犯しても。
ありがとうの卒業式、友よ永遠に。
あれから数ヶ月もたった。
そして今日は大好きな先輩達の卒業式。
私達二年生は今までの感謝の気持ちを込めて、先輩達よりも先に行かなくてはならない。
実はサプライズを計画しているのだ。
私は黒板に寄せ書きを書く係!40人分だから大変だなー。
みこは一人一人が先輩一人一人に宛てた手紙を置く係。楽な仕事よねー。
拓君は体育館の飾りつけ。あ、そうだ!潤君とは仲直りしたの!
潤君は案内係。これは非常ーーーーーに大事な役目なの!
私達の準備ができるまで潤君が…何かをするらしい…。
忘れてた!
春樹と太一は司会なの!先生がやることを二人がやるの~!
でもね…二人は三年生になる前にお引越しするんだって。
春樹は鹿児島県に、太一は宮城県に。
太一は親の転勤が原因でお引越しするんだって。
春樹は親が離婚そして再婚したらしくて、新しいお母さんの住んでる所に行くことになったんだって。
私は卒業したら安くて住みやすい所に一人暮らしする予定なの。
一人暮らしと言ったらやっぱり埼玉県よねー!
「よしっと!終わったぁー!あ、みこも終わった?」
「うん!終わったよ!そういえば…皆遅いね」
「確かにね。皆もう終わったと思ったのに」
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