キミとの記憶を失って、また過ちを犯しても。
ピンポンパンポーン
『田中、あこさん。田中、みこさん。至急、体育館へ、お越しください繰り返します』
「あー!もしかして!もう卒業式始まってるの?!」
私達は走って体育館へと向かっていった。
目の前には大きく、今までありがとう。あこ、みこ。と書いてあった。
そうだった。私は…とんだ勘違いをしてた。
三年生になる前に親の関係で…お引越し…するんだった…。
でもなんで?今日は卒業式じゃないの?
唖然としてるとみんなはクスクス笑い出した。
「サプライズ大成功だな!卒業式は明日だぜ!」
へ?明日…なの?じゃあ…私達の…準備…どうなるの?
やばい…。そう思った。背中には冷や汗がだらりと足れた。
どうやらみこもそう思ったみたい。さすが双子だわ。
するとみんなもまさか…と思ったみたい。
「ま、まさか、黒板とかに書いたとか、言うわけねーよな?みこも」
私は顔が真っ白もしくは真っ青かもしれない。
どうやらみこも同じみたいだ。私達は頭まで真っ白になり、バタン!倒れてしまった。
みこは…続いて倒れたようだ。みんなはきっと今頃…私達を恨んでいるだろうな。
そして私は…夢を見た。
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